可笑しなことの見つけ方

日常で見つけた可笑しなことを書いていきます。毎週木曜日20時ごろ更新予定です。

2015-01-01から1年間の記事一覧

タクシーのサービス

地元の駅から乗るタクシーは、お世辞にも柄がいいとは言えない。ところが、ある夜出張の帰りに乗ったインド系の運転手はとても丁寧だった。それに車も新しい。こちらでは車体がボコボコで、シートベルトは壊れており、土砂降りになれば雨漏りのするような車…

掛かってきた電話

代休を取って平日の午後に自宅で本を読んでいると、携帯電話が鳴り出した。クアラルンプールを表す03の市外局番だが、番号に心当たりはなかった。電話に出てみると、相手の女性は何かしら名乗った後、“Are you Mr. Anago?”と言ったのだ。「そちらは、アナゴ…

アマンさんのところのビール

後輩が首都クアラルンプールから遊びに来て一緒に市内を観光して回った。5月の連休のことだ。昼間は人もまばらな通りは、屋台へとやってきた人で溢れていた。そして、私たちはビールを求めていた。いや、1日町歩きをしてはいたが、喉がカラカラに乾いてい…

ただのトリビアを可笑しく

目黒駅は当然目黒区にあるということに疑いを持つ理由などない。かつて私もそれを信じきっていた。だからと言って、それが違うとわかった時に、心底驚いたという記憶もない。世の中、そんなこともあるのだろうと思っただけだった。 目黒駅は品川区、品川駅…

20周年を祝う

定期的に通っている内科クリニックの混み合った待合室でソファに座っていた。ふと玄関近くに置かれた鉢植えに目が止まった。それほど大きいわけではないそれはよく見るとお祝いの鉢植えで、「祝 クリニック開院 20周年」と書かれていた。もちろん、クリニ…

不適正な写真

たまたま職場で運転免許証の話になり、最近更新した人が持込写真が使えるようになったと言ったのだった。すぐに警視庁のwebを調べてみると、交付までの時間が少しかかるものの、確かに使えるようになっていたのである。「持参写真による更新手続案内」と書か…

一番乗り

「友田さん、あれ、行ってきましたよ!」 そう言いながらギラギラとした目つきで職場の後輩が追いかけて来た時、いったい何のことを言っているのか私にはわからなかった。元はと言えば、私が焚きつけたのだった。去年の暮れのこと、昼食時に職場の後輩が選挙…

「本日休載」について

お久しぶりですが、みなさんお元気ですか? 元日に書いた回特に意味もなく次は2月19日にと書いた。特に意味もなくそう書けたのは、この日が現実感のない遠い未来だったからで、実際近づいてみれば、いくら日々淡々と暮らしている私にもそれなりに急用が入…

はじめて週刊少年ジャンプを買ってもらった時のこと

あけましておめでとうございます。このエッセーも書きはじめてから1年以上が経った。この一年間痛感しているのは、読んでくれている人がいると思うだけで、不思議と可笑しなことを見つけつづけられるということだ。いつもお読みいただき本当にありがとうご…