可笑しなことの見つけ方

日常で見つけた可笑しなことを書いていきます。毎週木曜日20時ごろ更新予定です。

2014-04-01から1ヶ月間の記事一覧

視線の送り方

紀伊国屋書店で本を買い、新宿駅への地下道を歩いていた。改札口へと続くゆるやかなカーブを描く階段を上がっていくと前方から 「チラッ、チラチラ」 という女性の声が聞こえてきた。顔を上げると、百貨店の紙袋を提げたご婦人が満面の笑みで、顔を突き出し…

丁寧なバス運転手

雨の日の朝に駅へと向かうバスはかなり混雑している。私自身もそうだが、普段は歩いたり、自転車に乗ったりする人たちがバスに乗るからだし、道も渋滞しがちだからだ。最近はバス停に「あと3分で到着します」などといった案内が出るようになっている。とて…

意味もなく花笠をかぶる

いつになく長く感じられた冬も終わり、今年は一気に暖かくなった。春、桜の季節の到来である。桜や気持ちがいい風に誘われてか、冬の間はどこかに身を潜めていた可笑しな人たちも町へと出てくるものだ。 つい先週、外は汗ばむほどの陽気で、私は薄手のパーカ…

カレー屋の小芝居

休日の午後、吉祥寺のある店でカレーを食べていた時のことだ。その店のカレーは黒々としたルーの上に、刻んだパクチーが載せてあり、味にちょっとしたアクセントを与えていた。うまいなあ、どうやってこんなにうまいカレーを作るんだろうなあと感心しながら…